SXF技術者検定試験 公式ガイドブックと想定問題集
現場技術者のための電子納品必携【土木工事編】

2007年6月27日掲載
中小建設企業IT化の実情と課題
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前田建設工業情報システムサービスカンパニー児山満専任部長
前田建設工業
情報システムサービスカンパニー・
児山満専任部長に聞く

 

 建設CALS/ECが始まってから10年が経過した。その間、建設業を取り巻く経営環境は変化し、IT(情報技術)の高度化、複雑化が急激に進んでいる。公共工事において、一般競争入札の増加や総合評価方式の拡大、電子入札の普及によって、競争の激化が予測される中、ITの活用が不可欠になってきている。
 前田建設工業のシステムサービスカンパニーでは、これまで自社で培った建設業関連のITノウハウをトータル・ソリューション・サービス「えむP@ck(えむパック)」として提供している。専任部長の児山満氏に、「中小建設企業のIT化の実情と課題」と「えむP@ck」について聞いた。

■IT化の実状
 中小建設企業のIT化は、熱心に取り組む経営者と、そうでない経営者のデジタル・デバイド(IT活用度合いにより企業間に生まれる格差)が生まれ、二極化が進んでいると感じます。建設業界を取り巻く環境は依然として厳しく、後者に関しては、ITまで目を向ける余裕がないのが実情ではないでしょうか。 また、CALS/ECに対応するためにITを導入したものの、ITを十分に生かせていない建設企業が少なくありません。

■IT化の進め方
  経営者が、リーダーシップを発揮して、社内のIT化に取り組むことが必要です。まず、経営者が今後の経営戦略を明確にし、どの部分にITを活用したら経営課題を解決できるか、ITコーディネーションをする必要があります。業務の進め方を決め、最適なITを導入し、段階的に活用していくことで、スムーズなIT化が図れます。

■原価管理で利益確保
  公共工事においても、以前に比べて値崩れが起きています。その中で、収益を確保していくためには、ITを活用した原価管理が有効です。工事が、予算通りに進んでいるかをリアルタイムに把握し、問題が発生した時点で、改善策を講じる。そのことで、利益の逸失を少なくすることができます。

■経営目標を達成
  これまで、IT投資の目的は、業務の効率化などが主でしたが、今後は、経営目標を達成するためのツールとして戦略的に活用していくことが重要になってきます。

■えむP@ck
  自社の建設業務で実際に、使用したシステムを提供しています。使い勝手や、便利さ、機能性などを踏まえて、ソフトウェアの開発を進めています。その点で他のベンダーのシステムと差別化できると思います。

■導入事例
  新たに、社内にデータシステムを構築するには、高額な費用と時間を必要とする。その点、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)は、初期導入費用が少なくてすむ。また、運用・保守をサービスベンダーが行うため、高いセキュリテイを得られる。 「えむP@ck」を利用している総合建設業A社では、入札制度の変化に対応すべく、CORINSとの連携を図ることを目的に、2003年11月から「CALS/EC支援システム」を導入。分析、蓄積した工事データを社内で共有している。 A社担当者は、「他のソフトウェアは不必要な機能が多い。その点で、えむP@ckシリーズは、使い勝手がよい」と話す。



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